ゲーミング・イン・フェルノ

ゲームと趣味の雑記帳

エグゼイド 2周目感想 第4話〜監察医のお仕事

f:id:lennlenn:20200224223942j:image 

装動レーザー。食玩ながら良いクオリティの名シリーズ。かわいい。

 

前回

lennlenn.hatenablog.com

 

 貴利矢さんメイン回。今でこそ人気キャラの貴利矢さんですが、この回自体はエグゼイド序盤の凸凹の極みみたいな回でゲーム病周りのややこい設定やドクターライダーズのわちゃわちゃ感など、販促とシナリオの狭間でせめぎ合いが見ててほっこりしますね。瞬間瞬間を必死に云々。

 

 ノリノリで行っちゃうぜ!

 

第4話「オペレーションの名はDash!

 ダッシュと奪取が掛かってるのかな。ガシャットの奪取とサンプルの奪取。上手い。

 

・九条貴利矢登場

  ガシャットを失って落ち込む永夢の元に、くじょうきりや君6歳登場。いや結局なんだったんだよ6歳は。

 私としてはこの件は

①子供の来診と思わせて永夢の虚を衝くことで交渉を自身のペースに持ち込む足払い作戦

②CRを通さずに直接永夢との取引にこぎ着ける為の裏口として小児科検診を利用した策謀

③特に意味は無いノリ

のどれか辺りかと思うんですけどどうでしょう。③番が割と硬いと思います。

 永夢にすり寄る嘘くさい作り笑顔が素敵。そして距離感が近い。この人ガッツリめの嘘つく直前にグラサンの下でキッチリTPOに合わせた顔作りしてるのがイヤらしくて良いですね。距離を詰める時はニッカリ笑顔で友人をゼロデイで亡くして云々の話する時は憂いを帯びた顔作って、慣れすぎでしょ。

 今回の患者は貴利矢の友人のニッシーさん。貴利矢さんがいなくなった後もちらっと出番があったりしましたね。日頃からゼロデイの調査のために貴利矢さんの仕事周りの雑用を押し付けられるもなんだかんだ受けてくれてそうな人の良さが滲み出てますわ(妄想)。

 永夢のガシャットが大我に奪われた件に関して飛彩とポッピーに詰められる黎斗。花家大我を侮っていたようだ..などと殊勝なこと言ってます。黎斗的にはデータ採取の為のライダーは多いに越したことは無いので大我にドライバーを渡したんでしょうけど、最高のモルモット(本人談)の永夢が動けなくなるのは苦々しく思ってるでしょうね。黎斗さん、土壇場の対応力で結果オーライに持ってくタイプだから暗躍しながらも割とポカしてるイメージはありますが。

 黎斗によると5年前に幻夢コーポレーションで開発していたゲーム10本全てにバグが発覚、そこからバグスターウィルスが発生してゼロデイが起きたとか。まぁ実際はその12年前に永夢の父親によって(意図的では無いけど)生み出され、ゼロデイが起こる前にも色々実験されていたわけですが。放送当時、実際のゲーム開発に携わっている方がTwitterで開発していたゲーム全てにバグが発覚という文言に恐怖を覚えていたのが面白ったです(リアルだったら笑い事じゃ無いすぎる)。

 そして3年前、その事を嗅ぎつけた貴利矢さんが黎斗に口止め料としてゲーマドライバーを巻き上げたわけですね。この辺の時系列は正直見直すまで忘れてました。貴利矢さんにタカられて心底イラッと来てそうな黎斗の顔を見てると、ここから2人の長い長い因縁が始まったんだなと遠い目になりますね。

 

・変身 仮面ライダーレーザー

 花家医院の大我に勝負を吹っかけに行く貴利矢さん。大我は「誰の紹介だ?」との事で紹介制でやってるらしい。ゲーム病の患者は兎も角、普通に訳ありな重篤患者も診察してたのかなこの人。メタ的な視点だと良い子のニチアサで無免許医の大我が医療行為を働いてる所は映せないから患者がいても通報することしか描写できないというのは聞いたことがありますが、それはそれとして患者はいる模様。

 ニッシーから飛び出たバグスターを倒すために変身するスナイプとレーザー。回転アクションからのハイキックを取り入れた貴利矢さんの変身ポーズが素敵。

 巨体で跳ね回る巨大バグスターに対して、挑発のエナジーアイテムでターゲットを取るかわいいレーザーくんレベル1。エナジーアイテムもしっかり使いこなしてるあたり、3年間変なガシャット摑まされた事にもめげずに頑張ってたんだろうなこの人...(変なガシャットは黎斗くん渾身の嫌がらせ)。 

 実体化するモータスくん、乱入してきたブレイブと戦いだすスナイプ、その隙にガシャットをちょろまかす貴利矢さんからのバイクと化するレーザー、患者の保護を優先する永夢とポッピーで現場は混沌の極みに。各々好きなことしててこれぞ初期のエグゼイドって感じですね。

 ここまでの貴利矢さんの狙いとしてはバイク型のレーザーには運転手のパートナーが必須だからドクターライダーたちの様子を見て誰がノせやすい(利用しやすい)かを定めてたのが前回までで、ニッシーに爆走バイクのウィルスが感染したのをスコープで診察した事で本格的にパートナーの必要性が出てきたために永夢に声を掛けてきたって所でしょうか。ニッシーも助けられてサンプルも手に入って一石二鳥みたいな。天才ゲーマーの腕を持ちながらも大我に良いようにやられる純朴さが丁度いい狙いどころだったのかな。

 ブレイブとスナイプの小競り合いは自転車に乗ったゲンムの乱入により中断。そうだったこの頃のゲンムは突然闖入してくるチャリンコライダーだった(スペクターとネクロムの戦闘にも乗り込んでた)。戦闘中で隙だらけのライダーズに一発ぶち込んで耐久テストでもしたかったのだろうか。ここは割と謎行動ですが。しかしロボッツやコンバットみたいな強そうなガシャットがいくらでもあるのに、シャカリキスポーツの何があの頃の黎斗の心を掴んでたんだろうか。

 変身解除した後、スタスタ去っていく大我と動けない飛彩に経験値の差を感じる細かい描写が良い。  

 

・決着 爆走バイク

 ニッシーのゲーム病を進行させているストレスの元は妹がバグスターに連れ去られた事で、ニッシーの妹はレースゲームのゴールで待ってて、レースに勝てばゲーム病が治るんだとか。

 この辺、初見だと流れがちと分かりにくいですが、10のガシャットの攻略編で初めて戦闘以外の方法でクリアするゲームが登場したのがポイントです。

 今までの戦いも単なる怪人との戦闘というよりは、ゲーム病を直すために対応するゲームのボスキャラを破る必要があり、それが戦闘するゲーム(アクション・RPG・シューティング)ならボスと戦闘をする事になりますが、戦闘がメインじゃ無いレースゲームのゲーム病ならレースで勝利することが治療になるわけですね。撃破する必要の無いバグスターであるバガモンの登場する布石になってたりする重要な設定ですが、細かく説明する尺は無いのがちょっとややこいですねここは。

 永夢と貴利矢のダブル変身からのコンビ結成、そしてレースの始まり。レース中にごちゃごちゃうるさいモータスとレーザーが楽しい。レーザーのテーマBGMはまさにレースゲームの疾走感といったところで、流れる外景のようなメロディが素敵。

 そして楽しく爆弾ばら撒いてたらバリバリにダイレクトアタックかまされるモータス君。戦闘メインのゲームじゃ無いが戦闘が無いとは言ってない。爆走バイクは破壊、妨害なんでもありのレースゲームだそうだけど、マッハライダーとかマリオカートのアイテムが荒ぶった時みたいな雰囲気のゲームなんだろうか。面白そう。

 「ウィニングランを決めるのは俺たちだ!」の決め台詞、今回位しか使ってませんが終盤でもう一回くらい回収して欲しかったですね。イカす。 

 

・ゲームクリアそして

 明かされる貴利矢さん真実(仮)。バグスターウィルスのサンプルが欲しくて永夢に近付いたとか。憤る永夢の声が悲しい。ようやくまともに協力的な味方ライダーが出来たと思ったのにね...。 

 「あれ?その気になってノセられちゃった?ハッハッハッハッ。」の言い方が悪モンすぎてわろた。せっかく相棒になったのにモータス倒して即ネタバラシして永夢とのコンビを解消しにかかる貴利矢さんから、絶対に全てを一人で抱え込もうって言う強い意志を感じる。ドクターライダーズみんなそうだ!いい加減にしろ!

 そんなモータスくんの亡骸(死んでない)を爆散するゲンムの乱入劇が。シャカリキスポーツのイントロがテラエアロスミス。何故なんだろう。元ネタあるのかな。

 ゲンムが初公開するガシャット2本挿しによるレベル3の力でレーザーたちのライフは瀕死状態まで追い込まれ、強引にこの一件の収拾をつけるのだった。ゲンムに変身する誰かさん特有の戦闘慣れはしてない代わりに、レベル差とスペック差だけでゴリ押すスタイルが良い。セコい開発者特権って感じがほっこりする。

 

そんなこんなで貴利矢さんのメインエピソードは幕を閉じると。果たしてこの嘘つき監察医に秘められた真意があると言うのか...?(ある)

 

次回、ヤツが覚醒する