ゲーミング・イン・フェルノ

ゲームと趣味の雑記帳

エグゼイド2周目感想 第6話〜リズム天才

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装動ドレミファビートゲーマくん。アーマーがマスコットになる素敵仕様。

 

前回

lennlenn.hatenablog.com

 

 エグゼイド2周目感想、第6話です。

 ドレミファビート編であり、飛彩の内面に切り込んだ回となります。冷徹な天才外科医の心は何を叫ぶのか...!

 

 前回で登場人物や基本設定が出揃い、2週目序盤で事実確認したかった部分も概ね触れられたので、ここからはポイント部分の感想をコンパクトにまとめていきたいですね(なんせ今までの書き方は時間がかかる)。

 

第6話「鼓動を刻め in the heart!」

 

・前回からの話と次回への話

 黒いエグゼイドに念入りに痛めつけられた貴利矢とグラファイトに激昂して向かっていった大我。なぜ貴利矢が黒いエグゼイドの正体について嘘をついたのか、大我がかつて倒せなかったバグスターはグラファイトだったのではないかと次回以降へのフリが効いてます。

 また前回ドクターの手に掛からず分離したゲキトツロボッツのコラボスバグスターはゲンムが分離したらしいのですが、ゲンムレベル1の出番は貴重なので映像で見たかったですね。

 ロボッツと同じ患者に感染させたという今回のバグスターは、ドレミファビートのコラボスバグスター。音楽を使った攻撃に対して音ゲーの要領でリズムを刻むことで攻略するバトルが独特で楽しい。棒立ちでミス出しまくるブレイブかわいい。

 黎斗のゲンムへの変身も初披露。無駄を省いたスタイリッシュな変身が良いですね(後にどんどん無駄が増えていくことに目を背けながら)。

 

・飛彩と小姫と大我

 グラファイトとの件を大我にぶつける飛彩の「俺なら小姫を救えた!」という叫びに言葉を詰まらせる大我が辛い。他のドクター達を戦いから遠ざけようとする大我の本心も、特に飛彩に対しては余計に積もるものが多そうです。

 「そこまで言うならやって見せろ!」と吐き捨てグラファイトに無謀な戦いを挑む飛彩を見てほくそ笑む大我も、ゲーム病患者に対してどうせオペをするから発症させた方が話が早いなどと言い出す飛彩も、この頃の2人は因縁の相手をようやく見つけたことによる焦燥から余裕が無くなってますね。医者として消えそうな命は守るという最後の一戦は守りながらも荒れた言動が出てしまう色々抱え込みがちな2人。そんな2人もこの先の永夢や貴利矢・ニコ達との交流で視界が開けて態度も軟化していったんだなと再確認できました。

 ドクターを目指して猛勉強中の飛彩を動揺させまいとゲーム病の事を隠していた小姫さんと、それに気付かず愛想を尽かされていたと自重する飛彩。不器用な人たちですね。

 

・ドレミファビート

 ゲーム病の治療そっちのけで我を忘れグラファイトに突撃するブレイブを、身を挺して守るエグゼイド。ボロボロの永夢から語られた今回の患者が恋人の負担になりたくないからゲーム病の事を黙っていて欲しいを言う願い、それはそのまま小姫さんが飛彩にした事と重なります。このシーン、今まで飛彩が軽んじていた永夢の患者に寄り添い患者の事情を理解するという行為が、ゲーム病患者だった小姫さんの思いを現在の飛彩に届ける形になっていて美しいですね。小姫さんの様な悲劇を生み出さない為にも患者の私情を切り捨てていた飛彩に見えていなかった物を、永夢の水晶(©︎黎斗)が映し出した訳です。

 小姫の想いを知り「世界で一番のドクターになって」という言葉を改めて胸に抱いた飛彩。もはや仮面ライダーブレイブの刃に迷いは無く、更にかつてエグゼイドに指摘された宝箱のアイテムを活用できていないという点も2種類のアイテムから即座に有効な高速化アイテムを選び使用するという魅せっぷりでコラボスバグスターを一蹴。後に築かれる永夢と飛彩の程よい距離感が生み出すエグゼイドとブレイブの関係性の始まりが見えた気がします。

 そしてブレイブが手に入れたレベル3ガシャット、ドレミファビート。堅物な飛彩にポップなミュージシャンスタイルのギャップがいい味出してる。音ゲーダメダメだったブレイブも、心肺蘇生法の心臓マッサージのリズムを利用することでビートを刻む鮮やかな攻略法によりグラファイトを撃破。ゲームの経験不足を得意分野で補う飛彩のセンスが光りますね。まさにゲームと医療の融合したこの作品らしい名バトル。ダンスミュージックアレンジされたEXCITEやブレイブレベル3のテーマBGMも盛り上げてくれます。

 

 そんな所で少し表情に余裕ができた飛彩の顔で締めな第6話。エグゼイドのモチーフ活用と各キャラクターの心情が見え始めたストーリーが見所のエピソードでした。

 

次回、ギリギリでウソつきな

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