ゲーミング・イン・フェルノ

ゲームと趣味の雑記帳

シン・ポケットモンスター

 最新作ポケットモンスタースカーレット・バイオレットの発売日も気付けば目前、という訳でだいぶ前にクリアしました「Pokémon LEGENDS アルセウス」の感想雑記です。

 

lennlenn.hatenablog.com

 ファーストインプレッションはこちら。とはいえ言いたいことは大体こちらで言ってしまってる気もしますが。

 最初に提示された世界観の空間と、ゲーム体験の時間が最後まで広がりを見せ続けるる最高のポケモン体験でした。

 

 以下レビューと言うほどの物でもない、掻い摘んだよかったポイント語り。

 微ネタバレ注意。

 

 本作は本編シリーズから見て過去の時代、まだ人々がポケモンを畏れ距離を測りつつある時代が舞台の作品ですが、この時代設定とガッチリ噛み合ったゲームシステムが何よりの魅力。

 本編では草むらに潜むことが多いポケモンたちが雄大な自然を闊歩し、モンスターボールも普及してない時代の人々が寄り集まってムラを作る。そんな世界をベースにこの時代初のポケモン図鑑を完成させるというのが本作のメインシナリオですが、まさに本編から見た過去の時代を舞台にした事であらゆる要素がリアルな温度感を持ってこちらの感情をゲームの内側に入り込ませます。

 初代ポケモン赤緑ゲームボーイで遊びながら夢想した、ポケモン世界で生きていくような実感を味わえる理想のポケモンに限りなく近づいたと感じられる遊び味でしたね。

 主人公が体を張って野生の牙を剥くポケモン達と向き合うアクション要素、探索フィールドでポケモンの様子を探り図鑑のタスクを埋めるリサーチ要素、どちらも本作の目玉ですがポケモンと人間の関わり合いの黎明をこの手で直に感じてるかのような体験がしみじみと良かったです。

 

 こちらシナリオクリアメンバー。相棒のダイケンキはようやくアシガタナを振るったアクションがバッチリ魅せられる機会に恵まれた感がありますね。カッコいいです。

 イダイトウ、オオニューラは今作の新ポケモンの中でもお気に入りの2体。イダイトウは元から好きな魚のイトウがモチーフで大満足ですし、オオニューラはバトル中のキレのあるモーションがイカしてます。

 ドダイトスサーナイトは元々のダイパで連れたりしてましたが今作でも頼れる子達でした。ドダイトスは通常のものより大型のオヤブン個体ですが、この重量感が最高ですね。

 同じくオヤブン個体のゾロアークも強力なタイプと技で活躍してくれました。ヒスイのゾロアゾロアークはPOV方式の事前PVやオリジナルアニメ「雪ほどきし二藍」など本編外でも印象的な出番が多かったですね。

 

 本作の拠点となるコトブキムラ。最初はポケモンも殆どおらず人々が外の世界に怯えながら暮らす静かな村も、ストーリーを進めるごとに住人達がポケモンを受け入れていって人とポケモンが暮らす賑やかな場所になっていく様が暖かいですね。

 

 登場人物もみな魅力的で、今までのシリーズではポケモン達との関係は既に完成されたキャラクターが多かったですが、各々がそれぞれのやり方でポケモン達と触れ合っていくストーリーが新鮮です。

 特に本作キーキャラクターの一角であるセキとカイ周りのイベントでは、カイはシンジュ団コンゴウ団の人々との交流・ポケモンとの対話を以て心の横の繋がり(=空間)を広げ、セキはムベさんや主人公らの技術を学びそれを後の人々にも伝えていく事で心の縦の繋がり(=時間)を生み出そうという本編ダイアモンド・パールでも示された時空と心の関係を人とポケモンとの交流を持って描いていて、まさにポケットモンスターダイアモンド・パールの外伝作に相応しい物語でした。
 

 これはショウ先輩です。良いですね。

 

 そんな訳でPokémon LEGENDS アルセウス、私が昔から夢見てた理想のポケモンゲームに限りなく近い最高の世界でした。楽しかったです。

 そんなレジェンズの基盤を受け継いだシリーズ最新作、オープンワールドを舞台にしたスカーレット・バイオレットも目前。こちらも期待大ですね。

 

以上!> e(・ω・)))><